幼なじみ ~未練~

皆、適当な場所に座り、料理やお酒を楽しんでいると、

「ききちゃんさ、健悟が好きだったでしょ」

中学時代、健悟と仲が良かった康介(こうすけ)がお酒を手に持ち、喜々良の隣に座った。

喜々良の目の前に座っている健悟は、驚きのあまり目を見開いている。

ここで否定する事も出来たが、あの頃の気持ちに嘘はつきたくない。

喜々良はお酒が入っていた事もあり、

「好きだったよ」

あくまでもあの頃の気持ちについて語った。

「え、嘘、俺、全然知らなかった。
え、マジ?マジに言ってる?」

健悟は語彙力がなくなっている。

「うん、好きだったよ」

2度目にもなると、健悟はようやく、

「なら付き合っとけばよかった」

まともな言葉を話した。