亮の家を歩きながら、 中学時代の思い出が少しずつ振り返っていた。 バスケで一際かっこよかった亮。 姿を見るだけで胸が焦げそうに熱くなった。 亮を見るだけで嬉しかった。 話が出来るだけで1日が充実していた…。 そんなあたしも今はいない…。 ……好きだった。 本当に好きだったんだよ。 亮の家を見上げ、過去の思いを断ち切るかのようにチャイムを鳴らした。 ───ピンポーン………。