「ふ─────ん?
…で、急に男運がツイてきたと。」
「ち、違うってばナナ!」
「いーやナナにはそう言ってるとしか思えないね。
いーなぁ……太鼓部にはいっぱいイイ男がいて」
「だっ、だからぁ…。」
───次の日の昼休み。
あたしは、早速ナナに昨日の事を話して聞かせていた。
「───…で?
その朝岡さんって一体何者なのさぁ?」
「……んーとねぇ……
この学校の卒業生で、元太鼓部で~……
あと、関西弁で明るいノリの大学生……?」
……あたしが今理解しているのはこれくらい。
「……で、超~~ッッイケメンな訳ねっ♪」
「……や、だからそれは余計だってば……」
「…んー余計じゃないって。
………ありゃ?」
ナナはジュースを吸いながら中庭を見つめている。
「何?」
あたしも気になってナナが見つめている方向に目を向けた。



