「……で、一回休んで………次に連続リズム。
そうそう、そんな感じ」
「うーん、難しい……」
「上手いよ、大丈夫大丈夫。」
「……本当ですか?
ありがとうございますっ!」
いやったぁ♪
褒められちゃった♪
高山さんに基本のリズムを教えてもらい、何とかコツを掴んで来た頃。
「へーえ♪
なかなか初めてにしては上手いやん♪」
「───朝岡さん!」
そう言いながら、陽気に朝岡さんが近付いて来た。
「でっしょー♪」
上機嫌な彩を見て、高山さんも笑顔になる。
「俺の教え方が良かったかもですよ♪」
「マジかー。
ほんなら次はオレが教えたろっか??
ぶんが教えたのより上手くなるで♪」
「朝岡さん、それかなり嫌味なんっすけど~…」
「あっはは♪冗談やって♪」
朝岡さんがポンポンと高山さんの肩を叩く。
「…………」
……この二人、仲が良いのかなぁ……?
どっちにしろ、両方モテるんだろうなぁ……。
そんな二人のやり取りを見て、何故か顔がニヤけるあたし。
───…その時。
「───あっそうや彩!
メルアドと番号教えて!」
「えっ!?」
「コレ、俺のアドと番号な♪」
「うっ…うん…」
……えぇー……!?!?
び、びっくりした……。
朝岡さんからまさか番号聞かれるなんて……
ドギマギしながら、もたつく手をケータイに滑らせ……
────…ピッ、ピピッ…
“朝岡さん”
登録完了しました───



