────キラッ……
眩しい程に光る太陽の光。
その光が、高山さんに燦然と当たっている。
……かぁっこいいなぁ……。
春の光を受けた高山さんの姿を見て、高鳴る胸を抑えられなかった。
───でも。
どうしてあたしなんかにわざわざ声を掛けてくれたんだろう……
「───はい。」
戸惑う彩を見て、高山さんは微笑みながら彩に撥を渡した。
「……え…」
「───桜井さん、言ってたでしょ?
今度本物の太鼓を叩く時は教えて下さいって……。」
「………あ……」
「ほら、行こう。」
───…ポン。
そう言って、高山さんは小さく笑って彩の背中を押した。
────うそっ……
覚えててくれたの………?
あの初めて送ったメール。
───“今度太鼓叩くの教えて下さい♪”───
あの約束…
覚えてくれてたんだ……
「……っ…」
胸が熱くなる。
……嬉しい……。
嬉しいよ………



