「───ぶん♪音ちょうだい♪」
朝岡さんはそう高山さんに声を掛け、撥をグッと握り締めた。
………わぁ……
手おっきいなぁ……
「───了解ー。」
高山さんも同じように太鼓の撥を握り───…
─────ドキン……
……まさか。
まさか二人が太鼓叩いてるのが見れるとか───……?
────予想的中。
━━━━ドン……ッ!!!!!!!!!
二人は、野外に大きくも力強い音を響かせながら太鼓を演奏し出した。
…………うわぁ~!!!!!!
うわ~!!
どうしよう。
や、やっぱり二人共かっこいい…………。
腕の筋肉が見える度にドキドキする。
二人とも大して筋肉質じゃないのに、逞しいし。
そこに何故か“男らしさ”を感じたのは嘘ではない。
─────ドキドキドキ…
太鼓の音と心臓の音がリンクしているようで……
やけに、体が刺激されたような気がした───…。



