───ピンポーン。 玄関のインターホンが鳴った。 「彩ー♪ お客さんよー!」 「………?」 こんな時間に誰だろう…? 「はぁい?」 「彩、おはよう。」 「──朝岡さんっ…!」 朝に爽やかな朝岡さんの笑顔が目に入る。 「──…寝起きやろ?」 「…ちっちが……!」 真っ赤になるあたしに、朝岡さんは穏やかに笑った。 「──おいで、外行こう。」