DEAR 1st 〜 SEASON〜




手で口を押さえられ、息が出来ない。



苦しい。



苦しい………!





でも、ぶんちゃんに触れてもらうだけで嬉しい自分もいるの……






「別れたいって言ったら離してやるよ」




「………」




あまりに無抵抗なあたしを見て、ぶんちゃんがその手を緩めた。





それでも。




───それでもあたしは…








「…別れたくな…」






────ドガッ!!!





……ビクッ…。






ぶんちゃんが大きく壁を蹴った。






「…ぶんちゃん…」






「──…言うな…



それ以上言うな……っ」