DEAR 1st 〜 SEASON〜



「───…」




愕然となり動きが止まるあたしに、今度はぶんちゃんが重い口を開いた。





「……話って何?」





その冷たい視線と言葉に、更にあたしは小さく縮んでしまう。




……それでも。



あたしは言わなきゃならない。






「……あの───…



あたし、ぶんちゃんと別れたく───」






━━━ガタン!!






…カシャン!!バシャッ!!





次々と聞こえてくる音に、ついていけない自分がいた。





ポタポタとカーペットに零れ落ちるココア。





そして───…





地面に押し倒されている自分がいた。