中にはお馴染みのキャラクター…



ミッキーやミニー、ドナルド、プルート、グーフィーが手を振っている。



かっ可愛い…!!



手を振ってくれるミッキーにすかさず手を振り返すあたし。



可愛い人気者たちはあっちに手を振り、こっちに手を振りと忙しそうだ。



道行くカップルが楽しそうに微笑み歩いているのを見て、あたしも幸せをお裾分けしてもらったみたいに笑う。



あたし達もあんな風に見えるのかな…?



歩いているだけで幸せを再び確認するなんて、さすが夢の国。



道幅にズラリと並ぶショップを見ては可愛いキャラクターグッズに心が踊る。




「──あっ!あたしあれ欲しい!」



「ん?どれ?」




ぶんちゃんをグイグイ引っ張って、あるショップに入る。




あたしがお目当てに見つけたのは、みんなが付けているミッキー型の耳。




普段なら絶対選ばないけれど、夢の国なら何でもあり。



…っていうか楽しまなきゃ損。





「可愛いー…」





ズラリと様々なキャラクターの耳が並ぶ中…。




「これ、彩に似合いそう♪」




───…ポン。





頭に付けられたのは、ミニーの耳。


姫っぽくてピンクと白のレースが可愛い。


見た瞬間にキラキラと目が輝く。




これは……


かなりあたし好みじゃないか。





「似合う?」



「似合う似合う。可愛い。」



「じゃあこれにする♪」




ニコッと笑い、迷わずこのままご購入。





「よーしっ★

乗り物乗りまくるぞー♪」




ウキウキ気分が更に高揚し、二人は笑顔で乗り物を制覇しに向かった。