「──や!彩!」
────パチッ!!
ぶんちゃんの声で目が覚める。
どうやら爆睡モード全開だったみたい……。
「着いたよ♪」
窓から見れば、飛行機はゆっくりと地上を旋回している。
わぁっ──…!
眠っていた体が急に目覚めた。
衝動に拍車が掛かる。
飛行機から降り、
バスに乗り込めば……
「きゃーっっ!!
ディズニーだぁ!!!!」
夢の国の象徴、シンデレラ城。
子供の頃、何度も夢見ていた夢の国が姿を現した。
「彩ー、はしゃぎ過ぎ。」
「だってシンデレラ城が見えたらテンション上がっちゃうよー!!」
オープン前のディズニーランドは長蛇の列。
あぁー…
早く乗り物乗りたい!
買い物もしたいし写真取りたいし…!!
パンフレットと何度も見つめ合いながら、今か今かとオープンを待つ。
パッ────…
門が開閉した。
ドキン───…!
「──…行くか♪」
「うんっ…!!」
夢見ていた夢の世界へと、
大好きな人と一緒に進んだ─…。



