「────よっ…」 由梨のブロックをスルーして、シュートを決めようとしたその時だった。 ━━━━ズルッ!! 『───いっ……!!!!!!』 ────グニャっ…! 嫌な感覚。 そして次に足に走る猛烈な痛み……。 『───彩?!』 『あいたた…… ごめん、足ぐねった………』 その場にうずくまり、ボールはどこかに転がる。 ………ドジ………。 最悪だぁ……。 半ベソで立ち上がろうとしたその時だった。 『───大丈夫?』