「これ…」
「…く…クリスマスプレゼント…受け取ってくれる……?」
ヤバい。
完全に声がうわずった。
顔までがドクドク脈打っているようで恥ずかしい。
「──…ありがとう…
開けていい?」
「ん、もちろんだよ。」
───…カサカサ…。
ぶんちゃんが包みを外して、指を止めた。
きっとそこには、
あのガーネット付きの十字架がある。
「───…え……
これ……………。
マジで……?」
ぶんちゃんのビックリした声がくすぐったい。
「ぶんちゃん、欲しがってたでしょ?
だからこれにしたんだ…」
「うわ……
えっ……
マジで嬉しいんだけど。
彩、覚えててくれたんだ?」
「うん…。
あ、良かったら付けてみて?」
ぶんちゃんは嬉しそうに頷くと、さっそく十字架を付けた。
夜の闇でも、ガーネットの赤い光は綺麗だ。
それに──…。
「わぁ…!!やっぱりぶんちゃん似合う!」
「ありがとう。」
頭を撫でられ、
照れくさそうにぶんちゃんは笑った。
でも───…。
「───…彩?」
「ん?」
ぶんちゃんが急に困ったように俯いた。
「───…ごめん…。」
………え…?
何───…?



