えぇぇえー!?!?!?
キョーコ、マサシの事が好きだったの!?
ぜ、全然気付かなかったよぉ……。
「…でね?
クリスマスも近いし、デートに誘ったらどう?
って提案してたとこなんだぁ♪」
……へぇー……♪
同じ同期としても、二人にはうまくいってもらいたい!!
これは応援するっきゃないでしょ♪
「キョーコ、いいじゃん♪
二人でデートしてきなよっ♪」
あたしがそう言うと、キョーコは恥ずかしそうに俯いて…
「……無理だよぉ…
二人でなんて緊張するもん……」
真っ赤になって、下を向いてしまった。
………あらら。
可愛いなぁ…。
……そう平和に思っていると。
「あっ、ほんならさ?
トリプルデートしたらいいんちゃう?」
朝岡さんが閃いたように明るくそう言った。
「何よそれ、一体どういうこと?」
チカさんが朝岡さんの胸ぐらを掴んで攻撃的にそう聞く。
「……いや…だから…
二人が恥ずかしいんやったら、
キョーコとマサシ、
彩とぶん、俺とチカで遊ぶ事にしたら気まずくないんちゃうかなぁって…」
「……なぁんだそういう事♪」
…なるほど~…。
さすが朝岡さん、気遣いがすごいなぁ…
なんて平凡に頷いていると。
「彩ちゃんはどう?
一緒に行く?」
………もちろん!!
とすぐに返事したいのを我慢して。
──…チラリ。
ぶんちゃんを見つめる。
──…ぶんちゃんは優しく笑っていた。
…それはOKの合図。
「───行きます♪」
迷いもなく、元気いっぱいにそう答えた。



