「ナナありがと♪
んじゃまた明日ね★」
「んー、またねん♪」
ナナとそのまま別れを告げ、待ちに待った部活へと急ぐ。
───ガラッ…。
部室のドアを開け、
真っ先に視界に飛び込んで来たのは…。
「彩ちゃんっ!」
「チカさん!」
チカさんの元気な声。
そして──…
「彩、授業お疲れぃ♪」
「朝岡さん…!」
二人が、部員全員に囲まれて賑やかに話しているところだった。
「えへへ、純と一緒に来ちゃった♪」
チカさんが、あたしにニコニコしながらそう話し掛けてくれて。
あたしもニコニコ、チカさんに笑顔を返す。
「何かな~…
あれから行きたい行きたいうるさくてさ…」
「何ぃ~?
誰がうるさいって?」
朝岡さんとチカさんのやり取りに、みんながクスクスと笑う。
本当にみんなからも慕われている二人。
お似合い過ぎて羨ましいなぁ…。
「でっでっ?
キョーコちゃんはどうしたいのっ?」
…あたしが来る前に話していた話題の続きなんだろう。
「………?」
今イチ会話に入れずに様子を伺っていると。
「キョーコ、マサシの事が好きなんだって」
「────…えっ…」
ぶんちゃんが、いつの間にか隣に来て教えてくれた。



