DEAR 1st 〜 SEASON〜


「─…よかった…」



ぶんちゃんが、安堵の表情をする。




「………っ」




あぁ…
あたしのバカ……


嬉しいのに。



本当に本当に嬉しいのに…。



こういう時って、

本当に何も言葉が出てこない。




全てを語るのは頬に流れ落ちる大粒の涙。




「…泣くなよ…」



「……ごめ…

だって──…」




まさか、思いもしなかったから。


ぶんちゃんが振り向いてくれるなんて。




「…彩……?」



泣きじゃくるあたしの頬に、

別の温もりを感じた。





「……ぶ…んちゃん…」





待ってたよ。


ずっとずっと待ってたよ。


ずっと夢見てたんだよ──…。




愛しい人の手が、あたしの涙を拭う。




せっかくあたしに向けられた優しい笑顔が、水分で見えない。






「──好きだよ…」





世界で一番望んでいた言葉と一緒に。




ぶんちゃんの唇とあたしの唇が重なった。