どう……して……?
明らかにあれは二人の姿だ。
間違える筈がない。
…でも………。
ぶんちゃん、
寝坊したって言ったよ……?
どうして学校にいるの…?
部活は……?
いつ来たの?
学校に来た目的はやっぱり……
───“彼女”──…?
それともあたしに送ったメールは嘘…?
もう何が何だか分からない。
歩けないあたしの前を、
何も知らない朝岡さんが歩いていく。
「待って──…!!」
「───!
えっ?何や……っ?」
とっさに声をかけ、腕を引っ張るあたし。
朝岡さんは突然引っ張られ、混乱したようにあたしを見つめた。
「………どうしたん?」
「…………」
「………?」
うつむくあたしを見つめ、
朝岡さんはゆっくりと前を見つめた。



