しばらく朝岡さんと喋って、あたしには次第に笑顔が戻ってきた。
朝岡さんとは話が合うし、会話も弾むし終始笑っていられて。
気分は段々明るくなり、ぶんちゃんに連絡する勇気も持つ事が出来たんだ。
今まで開けなかったケータイを開き、ぶんちゃんの名前を表示させてメールの作成を始める。
【メール作成】
To;ぶんちゃん
(non title)
──────────
おはよう★
今日部活来てないみたいだけどどうしたの?
具合でも悪い?
ー END ー
───数分後。
ぶんちゃんからの連絡がピンクのイルミネーションと共に舞い込んで来た。
From;ぶんちゃん
RE;
──────────
おはよ。
…寝坊した💧
ー END ー
………寝坊……か。
今日は学校が休みの日曜日。
昨日遅くまで起きてたのかな?
今から部活来るのかな…?
聞いてみようか……。
To;ぶんちゃん
RE;
──────────
寝坊したんだ?
ダメじゃん💦💦
今から部活来るの?
ー END ー
きっと来るだろう。
メールにもそう返事が返ってくるだろう。
……そう期待していたあたしの元には、それっきりメールが返信される事はなかった。
ぶんちゃんが部活に姿を現す事もなかった。



