───二日後。
高山さんのお陰で少し元気になれたあたしは、学校に再び通い始めた。
……とは言っても、
自分の中じゃちっとも時間は進んでいない気がする。
傷だって日を追う事に薄くなるけれど。
心の傷を隠す“笑顔”というカサブタはすぐに剥がれ落ちてしまいそうだった。
─────…限界…。
気がつけば今日も陽が沈み、辺りは真っ暗。
学校を休み過ぎたから。
あたしは毎日補習を受けさせられていた。
みんなが帰宅して、
一人受けた補習の帰り道。
当然、すっぽりと覆う夜の闇に不安を隠せない訳がなかった。
………寂しいな……。
あたし、何やってんだろ。
傷つく限界を知らない心に思わず泣き出しそうになる。
───…ダメダメ。
…そう気を取り直し、
目の前にあるコンビニへと、気分転換するように中へ入った。



