DEAR 1st 〜 SEASON〜




ぶんちゃんが去っていく景色を見つめながら。


耳に光るピアスにそっと触れた。




───…二人の仲を邪魔したりなんかしない。



あたしは彼女という立場でもないし、その位置にどうやら登りは出来ないだろう。



だから秘める思いはただ一つ。




“───好き……。”




この感情を押し殺しながらでも……




そばにいていいですか?




思っているだけでいい。

他には何も望まない。


きっと手には出来ない恋になる。



ずっと報われはしないだろう。



それでもいいと。




ただ純粋にそう思っていた……。