キラキラに白く光るピアス。
まるであたしの気持ちを反映しているかのようにキラキラと光を反射している。
「付けてみて?」
「はい…」
そう促され、あたしは鏡を見つめながらピアスを付け始めた。
見つめられてると思うと体がカァッと火照っていく。
「──…よし…」
右耳に付け終わり、
今度は左に付けようとすると──…
あれ?
ない──…
────と次の瞬間、
行方不明のもう片方のピアスを見つけた。
「…似合う?」
そう言った高山さんの耳には、もう片方のピアスが付けられていた。
「はい…」
「じゃあ片方ずつお揃いにしよっか♪」
「……へ……」
お揃い──…?
本当に?
そんなのいいの?
正直戸惑った。
けれど、次の瞬間には嬉しい気持ちの方が完全に勝っていて。
「いいですね、お揃い…」
あたしも自然に、そう口から零していた。



