高山さんを自分の部屋に通す。
あたしの部屋はどちらかというとアンティーク雑貨や姫小物が多い。
白いドレッサーやベッド。
落ち着いた配色のカーテン。
全体的に白で統一してある家具。
お気に入りの西洋風の手鏡や雑貨、メイク小物。
グロスやマスカラなんかが転がっていて、慌てて拾った。
うぅっ。
もっとちゃんと掃除しとけば良かった…。
高山さんは、あたしの部屋をジッと見つめている。
辺りを見回すと、高山さんは笑って彩に話し掛けた。
「桜井さんらしい部屋だよね。」
「…そっそうですか?」
「うん。
俺女の子の部屋入るの初めてなんだよね」
えっ……?
本当に?
彼女の部屋に今まで入った事ないの?
あたしが初めて?
信じて……
いいの─…?



