「1年ここにいて知らないってことは、穂波はここにはいないってことかな?」
私の質問に佳苗ちゃんは左右に首を振りました。
「ううん。そうとちゃうよ。ここの仕事は班ごとに別れているから、何年いても顔を合わさへん子も沢山いるんよ」
「そうなんだ……」
仕事で言う班とは、きっとクラス内の班とは全く違うものなのでしょう。
顔を合わさないということは、クラス分けとも違って、もっともっと遠い存在なのかもしれないと思いました。
そんな中から穂波を探し出すことができるのかどうか、さっそく不安になったときでした。
部屋にノック音が聞こえてきてドアが開いたのです。
ドアの向こうに立っていたのは背の高い女性で、反射的に公園の外を歩いていた人だと思いました。
この時はマスクも帽子も外していたので、すぐに女性だとわかりました。
「起きてたか。仕事内容を説明する」
女の人は無表情で私を一瞥して、部屋に入ってきました。
狭い部屋に大人の人がひとり入ってくるともうスペースはありません。
私と佳苗ちゃんは部屋の奥で身を小さくして話を聞く体勢になりました。
「これがこの現場の地図だ」
女性はそう言うと画用紙を広げました。
私の質問に佳苗ちゃんは左右に首を振りました。
「ううん。そうとちゃうよ。ここの仕事は班ごとに別れているから、何年いても顔を合わさへん子も沢山いるんよ」
「そうなんだ……」
仕事で言う班とは、きっとクラス内の班とは全く違うものなのでしょう。
顔を合わさないということは、クラス分けとも違って、もっともっと遠い存在なのかもしれないと思いました。
そんな中から穂波を探し出すことができるのかどうか、さっそく不安になったときでした。
部屋にノック音が聞こえてきてドアが開いたのです。
ドアの向こうに立っていたのは背の高い女性で、反射的に公園の外を歩いていた人だと思いました。
この時はマスクも帽子も外していたので、すぐに女性だとわかりました。
「起きてたか。仕事内容を説明する」
女の人は無表情で私を一瞥して、部屋に入ってきました。
狭い部屋に大人の人がひとり入ってくるともうスペースはありません。
私と佳苗ちゃんは部屋の奥で身を小さくして話を聞く体勢になりました。
「これがこの現場の地図だ」
女性はそう言うと画用紙を広げました。



