「私は友達を探してここに来たの」
「え? 友達?」
私は驚いている佳苗ちゃんにここへ来た経緯を説明しました。
夏休み中に友達がいなくなったこと。
調べていくうちに成績表に隠されいた『人間的評価』について知ったこと。
そしてわざと悪いことを繰り返して、ここまでたどり着いたこと。
私が説明している間中、佳苗ちゃんは口を半分開けて目は大きく見開いたまま固まっていました。
「驚いた。まさか自分から進んでここに来る子がおるなんてなぁ」
佳苗ちゃんはそう言うとマジマジと私の顔を見つめました。
なんだかくすぐったい気分になって目をそらすと、壁に引っ掻いたような傷跡が沢山あることに気が付きました。
「ねぇ、この傷はなに?」
「あぁ、それな。たぶん前にこの部屋を使こうてた子がつけた傷や。ここにおったら曜日感覚がなくなってくるから、一日ひとつ傷をつけとったんちゃうかな」
「そうなんだ」
その傷を視線で追いかけていくと300以上はあったので、すぐに数えることをやめました。
「それで? その友達ってなんて名前なん?」
「穂波。小田穂波っていう子なの。知ってる?」
「小田穂波……ごめん、私は知らんかも」
「え? 友達?」
私は驚いている佳苗ちゃんにここへ来た経緯を説明しました。
夏休み中に友達がいなくなったこと。
調べていくうちに成績表に隠されいた『人間的評価』について知ったこと。
そしてわざと悪いことを繰り返して、ここまでたどり着いたこと。
私が説明している間中、佳苗ちゃんは口を半分開けて目は大きく見開いたまま固まっていました。
「驚いた。まさか自分から進んでここに来る子がおるなんてなぁ」
佳苗ちゃんはそう言うとマジマジと私の顔を見つめました。
なんだかくすぐったい気分になって目をそらすと、壁に引っ掻いたような傷跡が沢山あることに気が付きました。
「ねぇ、この傷はなに?」
「あぁ、それな。たぶん前にこの部屋を使こうてた子がつけた傷や。ここにおったら曜日感覚がなくなってくるから、一日ひとつ傷をつけとったんちゃうかな」
「そうなんだ」
その傷を視線で追いかけていくと300以上はあったので、すぐに数えることをやめました。
「それで? その友達ってなんて名前なん?」
「穂波。小田穂波っていう子なの。知ってる?」
「小田穂波……ごめん、私は知らんかも」



