「その欄について、どうして気がついたんだい?」
少し落ち着いてきた様子で、用務員さんが質問してきました。
用務員さんの青ざめた顔は、元の色に戻ってきています。
汗も、このときには止まっていました。
「友達がいなくなったんです。それで、色々と調べていたらこの学校からいなくなった子がまだ他にもいて、その子たちの成績表にはこの欄が出てきていたんです」
正樹が上手に端的に説明してくれます。
私はそんなに短くわかりやすく説明することができないので、関心しました。
「そうか……」
用務員さんはそれだけ言うと腕組みをしてうつむいてしまいました。
その時間があまりにも長いので、もしかして眠ってしまったのではないかと、心配になったほどです。
用務員さんはたっぷり5分間ほどそうしてから、ようやく顔を上げました。
その表情はなにかを決意しているように見えて、私は自然と居住まいを正しました。
「その欄は、本当は隠しておかなきゃいけないものだったんだ。該当する生徒の成績表にだけ、表示されるんだからな」
少し落ち着いてきた様子で、用務員さんが質問してきました。
用務員さんの青ざめた顔は、元の色に戻ってきています。
汗も、このときには止まっていました。
「友達がいなくなったんです。それで、色々と調べていたらこの学校からいなくなった子がまだ他にもいて、その子たちの成績表にはこの欄が出てきていたんです」
正樹が上手に端的に説明してくれます。
私はそんなに短くわかりやすく説明することができないので、関心しました。
「そうか……」
用務員さんはそれだけ言うと腕組みをしてうつむいてしまいました。
その時間があまりにも長いので、もしかして眠ってしまったのではないかと、心配になったほどです。
用務員さんはたっぷり5分間ほどそうしてから、ようやく顔を上げました。
その表情はなにかを決意しているように見えて、私は自然と居住まいを正しました。
「その欄は、本当は隠しておかなきゃいけないものだったんだ。該当する生徒の成績表にだけ、表示されるんだからな」



