あの子の成績表

☆☆☆

図書館から出ると少し雨が降っていたので私達は大急ぎで自転車をこいで吉岡勇くんの家へと向かいました。
この家は小高い丘の上にあって、上がり切る頃には雨は強くなり、背中は汗だくになっていました。

車が3台置けるカーポートには白い車が1台だけ停まっていて、庭には綺麗な花が咲いていました。
私と正樹はカーポートの中に一旦非難して、雨が小ぶりになるのを待つことにしました。
「すごい雨だね」

さっきまで晴れていた空は灰色に曇り、分厚い雲が頭上を覆っています。
けれど少し遠くへ目をやると晴れ間が覗いているので、きっとすぐに雨はやむはずです。
「昨日の夜も雷すごかったもんなぁ」

正樹が言う通り、昨日の夜は急に雷と雨が降り始めてお風呂やトイレに行くのが怖かったんです。
夏はどうしてこんなにコロコロと天気が変わるのか、もっと小さい頃にお母さんに質問したことがあります。