あの子の成績表

機械的な女性の声がスピーカーから流れてきました。
「見つかった!」
さっきの光は施設内を巡回するものだと、ようやく気が付きました。
光の真ん中にいたため、姿を見られてしまったのです。

私は穂波の手を握りしめて走り出しました。
追手が来る前に出口を佐がないといけません。
でもどこに出口があるのかわからない。

走っても走ってもフェンスがどこまでも続いています。
すでに私は汗だくで、心臓は爆発してしまいそうなほど早く打っています。
ここで捕まってしまったら私達はどうなるでしょう?

脱走者として、もしかしたら処刑されてしまうかもしれません。
怖くて怖くて仕方なくて足を止めることもできなくなったとき、またライトが私達を照らしました。

それはとても低い位置からの光で、しかもフェンスの向こうから当てられています。