あの子の成績表

いつ、先生の意識が戻るかわからないからです。
私はまた穂波を探し始めました。
今度は小さな声で「穂波、いるの? 返事をして」と声をかけながら探します。

すると部屋の中央付近でひとりの女の子が上半身を起こしました。
髪の毛はボサボサで痩せ細り、電球の光を真上から浴びているので顔は陰で見えません。

「穂波?」
近づいていくとその子の目に光が宿ったのがわかりました。
「その声……瑞希?」
「穂波!!」

そうです。
私達はこの地下施設で奇跡的に再開することが叶ったんです。
私は普段よりも細くなった穂波の体を抱きしめました。
折れそうに細いし、何週間もお風呂に入っていないせいか臭いもキツイです。

だけど穂波で間違いありませんでした。
穂波がボロボロと涙を流すと頬の汚れが流れて肌色が見えてきました。