「穂波がいるかいないか、わからなかったね」
「いや、あれはどう見てもいなくなってるだろ」
穂波の両親はなにもいいませんでしたが、お母さんの様子を見ればそれもそかと納得です。
穂波とは連絡もつかず、家にもいない。
本当にいなくなっていたのです。
同年代の趣味の合う子が突然いなくなる。
それは私にとって夢みたいな出来事で、この時はまだ信じられていませんでした。
穂波はどこか他の安全な場所にいて、夏休みの宿題をしているんじゃないだろうか。
そんな妄想に支配されていました。
「ここって正樹がペットボトル爆弾を作った場所だよね」
重たい空気を変えたくて、私は小さな子どもたちが遊んでいる砂場へ視線を向けました。
砂場を半分だけ取り囲むようにコンクリート塀が作られていて、その塀は真ん中にハート、ダイヤ、クローバー、スペードのマークにくり抜かれています。
その塀の下の方が少しだけ黒く変色している部分があって、そこで以前正樹が爆弾の実験をしていたのです。
「おう。あれはよくできたと思うよ」
正樹は背筋を伸ばして自信満々に答える。
正樹はなぜか爆弾が大好きで、6年生に上がってからは自分でも作ってみるようになっていました。
「いや、あれはどう見てもいなくなってるだろ」
穂波の両親はなにもいいませんでしたが、お母さんの様子を見ればそれもそかと納得です。
穂波とは連絡もつかず、家にもいない。
本当にいなくなっていたのです。
同年代の趣味の合う子が突然いなくなる。
それは私にとって夢みたいな出来事で、この時はまだ信じられていませんでした。
穂波はどこか他の安全な場所にいて、夏休みの宿題をしているんじゃないだろうか。
そんな妄想に支配されていました。
「ここって正樹がペットボトル爆弾を作った場所だよね」
重たい空気を変えたくて、私は小さな子どもたちが遊んでいる砂場へ視線を向けました。
砂場を半分だけ取り囲むようにコンクリート塀が作られていて、その塀は真ん中にハート、ダイヤ、クローバー、スペードのマークにくり抜かれています。
その塀の下の方が少しだけ黒く変色している部分があって、そこで以前正樹が爆弾の実験をしていたのです。
「おう。あれはよくできたと思うよ」
正樹は背筋を伸ばして自信満々に答える。
正樹はなぜか爆弾が大好きで、6年生に上がってからは自分でも作ってみるようになっていました。



