あの子の成績表

普段お腹を冷やして痛くなる場所とはちょっとズレていましたけれど、それを見た先生の目つきが少しだけ代わりました。
「ふん。盲腸かもしれんな」

どうやら私が押さえた場所は盲腸の可能性があるみたいです。
「じゃあ何日か休ませないといけませんね」
「だな。後はこっちで面倒を見る」

先生がそう言うと、女の人は仕事を終えて帰っていってしまいました。
先生とふたりきりになった私は、先生がなにかを準備している間に医務室の中を見回しました。

6畳くらいの部屋の中に沢山の薬があって、細長い冷蔵庫のようなものもあります。
部屋の奥にはドアがひとつあって、そこが先生の部屋になっているのかもしれません。

そんなことを考えていると先生がこちらへ向いたので咄嗟に演技の続きをします。
「痛い、痛い」と繰り返してお腹を押さえていると、先生が注射器を持って近づいてきました。