あの子の成績表

☆☆☆

「瑞希、そろそろ起きや」
肩を揺さぶられて薄めを開けると毛むくじゃらの女の子がこちらを見ていて悲鳴を上げそうになってしまいました。

そしてその子がすぐに昨日出会った佳苗ちゃんだと思い出し、ホッと胸をなでおろしました。
「起きて、布団をたたむんや」
私は佳苗ちゃんに言われたとおりせんべい布団を畳んで、重ねておきました。

そうしているとドアがノックされて、見たことのない女の人が入ってきました。
手には銀色のお盆が持たれています。
それは学校の給食に出てくるそれと似たような朝食でした。

ふくよかな体つきをした女性は二人分のお盆を床に直接置くと、なにも言わずに部屋を出ていきました。
「さ、食べよ食べよ」
佳苗ちゃんがお盆にのせられた食パンにかじりつきます。

思えば私は昨日の朝からなにも食べていませんでしたから、すぐに同じようにパンにかぶりつきました。
パンはパサパサしており、なんの味もついていなくて美味しくはありまあせんでしたけれど、あっという間に平らげてしまいました。

パンの他にお盆に乗っているのは牛乳だけです。
朝ごはんがたったこれだけ?
そう思いましたけれど、佳苗ちゃんがちゃんとごちそうさまをしているのを見て、黙っておきました。