※桐山目線※

〇1話の教室、HR。前に静香が立ち話して、引き受けたところ
【うちのクラスの委員長は、ヤバい】
桐山「(絶対、無理してんな)」
静香「手書き(任せて!)」と言ったところを、男友達Aへの相槌を打ちながら
傍観してるように見えて、内心静香をガン見している桐山。

【面倒事を押し付けられがちで、しかも引き受けてしまう】
先生に頼まれて生き物係を決めようとしてる静香

桐山「(こんなの人を動かした方がはやいのに)」
分担した後に、ゲージのそばで「餌代はココに書くこと!掃除は出席番号順で交代」書いてる桐山

【助けを求めるのは悪いことじゃない】
生徒A「遠藤風邪ってヤバくね?」
桐山「俺もやばくてさ」
男友達A(遠藤)がテスト勉強中に寝込んでる話をしてる生徒A~Cの話に入る桐山

【だって】
桐山「テスト期間中じゃ大変だし、データまとめね?」
桐山「田中とか得意そうじゃん」
他の友達に順番でノート写真かデータとかで送らね?と軽く提案する桐山
一瞬止まるかと思う生徒A~Cたち

【みんなそれぞれ役割を持って動けるから】
生徒A(田中)「え~いいけど~」
生徒B「きり意外と友達思いな」
桐山「うるせえ。俺、国語な」
生徒C「一番楽なやつ!」
ワイワイしてる桐山と他生徒A~Cたち

【ちょっとだけ背中を押してあげればいい】
OK!どれする~?とワイワイ分担する生徒A~Cたちをみて、うんこれでいいと思ってる桐山
反対に1人でがり勉集中してる静香、女子生徒複数が、テスト範囲教えてと言われて、
ちょっと焦ったけど、すぐにいいよと答える静香

【自分1人の力には限界があるけど、人が集まれば何倍にもなる】
桐山「(つまり俺が何かしなくても大丈夫ってこと)」
「人に頼り、人を使い、人を動かす」思考=究極のめんどくさがり←デフォルメで猛々しく
それが普通にスムーズにいく余裕の桐山、基本自分は何もしない

【でも『助けて』が言えない人もいる】
教室の外から、うなだれてる姿の静香を、またじゃん…と見てる桐山

桐山「(さすがに可哀そうだし)」
助け舟出してやるかと教室へと動き出す桐山

〇1話の理科準備室
【と、思っていたのにーー】
静香を見下ろしてる桐山が「人に嫌われるの怖いの?」と言った直後
ほら言ったら助けてあげるから…みたいな思っていた思考が変わる瞬間の目

静香「勘違いしないで。そんなに弱くないから」
静香の余裕の笑みを見せられた桐山、驚いて見開く

【え?ホントに? じゃあ俺の勘違いってこと?】
桐山「(超恥ずかしいじゃん)」」
静香の言いっぷりに、あれ?って自分が内心恥ずかしくなる桐山

桐山「(あ…)(やっぱ素直になれないのか)」
静香の震えに気づいて、やり取りした後、やっぱりなと思う桐山

静香「私は自分のためにやってるの」
凛とした目で言う静香に、ときめきはじめる桐山

【自分のためって……イヤイヤあんだけ苦労して】
苦労してる静香をあぁとみてる自分を思い出す桐山
みんなの前で八方美人を作ってる静香、頼ってる生徒たち

【俺にはもろバレなんだけど…⁉】
桐山「(そこまで……強がって……は?可愛すぎねぇ?)」
考えて考えて愛しさが爆発してしまう桐山

〇学校の廊下
【結局は自分がやりたくないから、人を動かしてきた俺が】
桐山「(うわー……ズルいだろ)」
静香を追いかけ、静香のの手を掴もうと手を伸ばす桐山

【なんで森崎だけ気にして、遠回しで助けてたのか、ようやくわかった】
桐山「森崎」
手を掴んでドキドキしてる桐山

【誰にも弱さを見せられない彼女に】
桐山「可愛すぎ。無理。好き」
静香「⁉」
【俺だけが、頼られたいんだ】
くっはぁ~っと気づいた自分が恥ずかしくて、静香が動揺してるとわかって嬉しくなって
照れてどうしようもなくはにかんでしまう桐山