山城くんはいじわる


私が気を紛らすために本を読んでいると、隣にはいつのまにか山城くんが座っていた。


なんだかこっちを見てる…(泣)


「…俺のこと…覚えてる…?」

「え、っと…」

「…だよな。…忘れてくれ。」


“覚えてる?”ってなんのことだろう。私達初対面のはずなのに…。



それから普通に授業があり、山城くんのことを考えないでよかった。