山城くんはいじわる

☪︎·̩͙‪⋆͛：再会

私はいつも夢を見る。

場面は日によって違うのだけど7歳ぐらいの男の子と笑っている私だったり慰めてもらっていた時だってある。

　今では、誰かも分からない。でも、記憶のどこかに今もいる、そんな感じがしている。

　私はベットから起きると学校に行く準備をする。

星龍高校には徒歩5分で着くからいつも家でゆっくりしているんだけど、今日に限って朝から委員会があるから急がないといけない。

「やばい、やばい………行ってきます！って寒！…もうこんな時期か……。うわ、急がなきゃ！」

　……なんとか委員会も終わり教室に向かっていると、急に抱きつかれた。

　「っわ。びっくりした…。おはよう。澪ちゃん」

「えへへ。おはよっ！萌ちゃん！今日も可愛い！天使だよー」

「いやいや、私が可愛いわけがないよ。」

「可愛いったら可愛いの！もう、萌ちゃんったら！もっと自分に自信もっていいんだよ。
あ、そうだ！萌ちゃん知ってる？今日転校生が来るんだよ！イケメンかな？」

彼女は宮代澪(みやしろみお)小学校で仲良くなって、中学校は違ったけど高校で再会できて本当に嬉しい。

けど、高校1年生も、もう少して終わるこの時期に転校生って珍しいな……。