ハロウィンの悪魔





季節が進むにつれ、その頃からぽつりぽつりと界斗からの連絡は頻度は減っていっていた。

寂しさを感じつつもこれで良いのだと、栞は自分を納得させていた。



10月に入って暫くした頃、界斗が仕事を頼みに経理部にやってきたのでたまたま近くにいた栞が対応する事になった。

依頼内容を聞き出来るだけ早く対応しますねと返したところでジッと自分を見つめる視線に気付いた。


「まだ何か気になる点がありましたか?」
「…朝比奈、今年も10月31日は休みなのか」


そう聞かれてドキリと心臓が跳ねる。


「そ、そうですけど…どうして知ってるんですか?」
「羽山さんから聞いた。毎年同じ日に休むから頼みたい仕事あったら早めに回せって」
「あ、そうでしたか…」


羽山というのは直接栞に界斗を紹介してきた時に同席していた女性社員の名前だ。


一瞬変な勘ぐりを入れてしまったのは恥ずかしいけれど、確かにそうしてもらえると助かる。

せっかくの特別な日に有休返上は絶対にしたくはない。