「しーちゃんに、私から誕生日プレゼント」
「えっ、嬉しいけどまだ先だよ?」
「いいから、中身見てみて」
そう言われて封筒の中身から出したものを見れば、有名な高級ホテルの宿泊券と食事券だった。
「これ…」
「えへへ、いいサプライズでしょ」
丁度今年はどうしようかと考えていたところだからこれ以上ない程に嬉しいプレゼントだった。
「でもこんな高級なところ…高いでしょ?貰えないよ」
「いいから貰って?ていうか、それはこっちの台詞だから」
「どういう意味?」
「ご祝儀だよ。あんなに包むなんて何考えてるの?びっくりし過ぎて思わず放り投げちゃったよ」
「あー…」
確かに結婚式に呼んでもらえるような友人が遥香しか居ないからと思い奮発した金額を包んだけれど、逆に気を遣わせてしまったならなんだか申し訳ない。
「えっと…そういう事なら有難くいただきます」
「うん、楽しんでね!今年は男連れ込むなんて馬鹿な真似はしないでよ?」
「あはは…」
去年散々痛い目に遭ったし今年は無いだろうと自分でも思う。
そもそも大前提が奇特な男が自分に声をかけてきた場合、なのだからそう毎回毎回あるものでもない。
それを説明すれば遥香はあまり信用していなさそうな面持ちだったが、こうして栞は有難く親友からの早めの誕生日プレゼントを受け取る事になった。



