ハロウィンの悪魔





その後もことある事に連絡は続いた。

デートの誘いを受け何度も断ったが、そんな事が何回も重なるといい加減罪悪感が湧いてくる。


なので一度食事をすれば飽きるだろうと了承したが最後、あまりに嬉しそうにするので数回に一度は誘いを受けざるを得なくなった。


嬉しそうと言ってもあからさまにテンションが上がるわけではなく、例えるなら犬のようにブンブンと振る尻尾が幻覚で見えると言った感じだ。
表情自体はあまり変わらない。



界斗に連れて行かれる場所はいつも高級店で、初めて会った日が嘘のように界斗は誠実で一切手は出してこなかった。

そんな微妙な関係を続けていたが、五回目ともなれば期待を含む目で見られる為いい加減見切りをつけなければと思い、以降は何度誘われても断固として断った。



何より、だんだんと一緒に過ごす事が楽しくなってきたのが怖かった。


美人は三日で飽きるという言葉があるが、何度会ってもその格好良さに手汗が出るくらいドキドキとするし、何より頭の良い彼は知識が豊富でどんな話題でも会話が弾む。

外見だけでなく中身まで伴った美男子なのだ。


そんな男に普通オブ普通の栞が適うはずもなく、ものの見事に恋に落とされてしまった。


だがこんな関係も、こちらから連絡を断ちさえすればもう会う事は無い。