その日以降、栞は界斗を出来るだけ避けるようになった。
元々それほど仕事ではとは関わりが薄いこと、残業の多い営業部と繁忙期でなければ比較的定時退社のできる経理部ではまず社内でエンカウントする事は少ない。
稀に経理部に来たとしても名指しで呼ばれる以外は対応を避け、とにかく接触をしないように心がけていた。
そんなある週末、栞は親友の結婚パーティーに参加していた。
自分の目を綺麗だと褒めてくれた、たった一人の親友である比山遥香は熱心な猛アタックの末に理想の男と結婚をし、栞もそれを心から祝福していた。
お互いの友人だけを招いたパーティーを開くとの事で、栞も気合を入れて挑んだ。
「しーちゃん!」
桃色の可愛らしいドレスに身を包みながら、いつもと変わらぬ可憐な姿で自分のあだ名を呼ぶ親友に栞も満面の笑みで応える。



