それでも、日々成長していく息子は何にも代えがたい愛しい存在で、どんな苦労だって苦労とは思わなかった。
山谷家の人たちはいつも自分たち親子を支えてくれている。
保育のプロである柚希や、子育て経験のある柚希の母は育児の相談に乗ってくれるし、男手に困ったときは社長や琉生がフォローしてくれる。
極力迷惑をかけてないように気をつけているつもりだが、いざとなると頼れる人がいるという安心感にかなり助けられてきた。
(よく『遠くの親戚より近くの他人』って言うけど、私は、近くの親戚から逃げて遠くの他人に救われたんだな)
そんなことを考えながら笑顔を向けると、なぜか琉生が顔を強張らせている。気持ち顔も赤いような。
「琉生君?」
「……佳純はさ、結婚とか考えねぇの?」
「え、結婚?」
思いがけない問いかけに佳純は目を丸くする。
「なんていうかさ、大輝に父親がいた方がいいとか思わないのか」
小声になったのは大輝に聞こえないように気を使ってくれているからだろう。
「……それは」
山谷家の人たちはいつも自分たち親子を支えてくれている。
保育のプロである柚希や、子育て経験のある柚希の母は育児の相談に乗ってくれるし、男手に困ったときは社長や琉生がフォローしてくれる。
極力迷惑をかけてないように気をつけているつもりだが、いざとなると頼れる人がいるという安心感にかなり助けられてきた。
(よく『遠くの親戚より近くの他人』って言うけど、私は、近くの親戚から逃げて遠くの他人に救われたんだな)
そんなことを考えながら笑顔を向けると、なぜか琉生が顔を強張らせている。気持ち顔も赤いような。
「琉生君?」
「……佳純はさ、結婚とか考えねぇの?」
「え、結婚?」
思いがけない問いかけに佳純は目を丸くする。
「なんていうかさ、大輝に父親がいた方がいいとか思わないのか」
小声になったのは大輝に聞こえないように気を使ってくれているからだろう。
「……それは」



