別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました

 今は心を入れ替え、山谷リフォームの後継ぎとして父親である社長にしごかれながら現場で学んでいるところだ。元来の真っ直ぐで明るい性格、人懐っこさも相まって地元のお客様にかわいがられている。

「荷物重そうだな。家まで運んでやるからカゴに入れろよ」

 琉生は自転車の前カゴから仕事用のリュックをひょいと持ち上げ、背負う。

「琉生君、事務所に戻るんでしょ。大丈夫だよ」

「大した距離じゃねぇし、ほら行くぞ」

 遠慮する佳純からエコバックや通園バックを取り上げさっさとカゴに入れてしまう。

「ごめんね、じゃあお願いします」

「おう」

 琉生が自転車を引き、その横を大輝と手を繋いで歩く。

「りゅーくん、じてんしゃ、のりたい!」

「この自転車はお前を乗せられる椅子が付いてねぇからダメだ」

「えー」

 つまらなそうな顔をしている大輝だが、幼いながらに琉生の的確な説明のお陰でちゃんとダメだと理解できたようだ。

 生まれた時から山谷家の人たちにお世話になっているからか、大輝は彼らに懐いていて、特に琉生はダイナミックな遊びをしてくれるから好きなようだ。