別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました

 会計を済ませて重たくなったエコバッグを肩に店から出る。ここから家までは歩いて十分なのだが、それは大人の足での話だ。これまでずっとベビーカーで移動していたのだが、最近大輝が乗るのを嫌がるようになってしまった。

(いつまでもベビーカーってわけにもいかないって分かってたけど、荷物もあるし家までの時間もかかるし大変なのよね。やっぱり、自転車を買うべきかな)

 できるなら他のママさん達が乗っているような電動アシスト付き自転車が欲しいのだが、調べてみたらかなり高額で手が出そうもなかった。格安の普通の自転車を買うしかないだろう。

(大丈夫、昔から体力だけには自信があるし、普通の自転車でも全然いけるはず)

 佳純は子どものころ以外で熱を出したり寝込んだりした記憶がない。昔のダブルワークもなんとか持ちこたえられたのは、健康体だからだろう。
 母子家庭で自分が倒れたら大変なことになる。自分を頑丈に産んでくれた両親に感謝するのだった。

「にっこにっこえがおのーマンマルマン~」

「怒ってばかりのービリビリマンー」