別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました

 すると彼は佳純の耳元で「そんなことはないよ」と低く囁いた。

「まずソファーで飲んだり、シャワーに入れてあげた方がいいって分かってるけど……我慢できないくらいに」

「あっ……」

 急に視線が上がる。抱き上げられたのだ。重いのに口にする間もなくベッドに横たえられた。瞬は佳純を組み敷くと手を伸ばし頬を撫でた。

「佳純……君が欲しい」

 頬に触れる瞬の掌の温度に呼応して、佳純の中で彼を求める気持ちが熱く膨らんでいく。

「はい」

 今度こそはっきり声に出し、頷く。

「……脱がせる前にごめん、今日の服もイヤリングもとても似合ってる。新しく買った?」

 瞬は佳純のイヤリングを丁寧に外し、ベッドサイドボードに置いた。

 無防備になった耳朶に彼のキスが落ちる。

「少しでも、瞬さんに釣り合いたくて……んっ」

「君はいつでもかわいいし、魅力的だよ」

 彼の唇は瞼や頬、こめかみを労わるように移動する。

「いつも別れ際にキスするたび、離したくなくて……何度、君を連れて帰りたいと思ったか」

「……ん」

 甘い言葉と唇の感覚に、早くも佳純は溶けそうだ。