フロントで手続きを終えた瞬にエスコートされ、入ったホテルの客室はとても広く天井が高かった。
和と洋がほどよく合わさったシンプルでいて重厚な雰囲気で間接照明が広い部屋を控えめに照らしている。
ホテルに泊まったことがない佳純に部屋のグレードがどうこうなど全くわからないが、高級であることはたしかだ。
普段だったら申し訳ないと恐縮するところだが、今の佳純にそんな余裕などあるはずがない。
「ああ、皇居外苑の方がよく見えるはずだから、明日の朝一緒に出てみようか」
瞬の言葉にここに朝まで一緒にいるのだということを改めて実感し、鼓動が速くなる。
そんな佳純を瞬は覗き込んできた。
「緊張してる?」
「は、はい……でも嫌じゃないんです」
正直に答えると、愛し気に目を細めた彼に正面から抱き寄せられた。
「良かった。実は俺も余裕がない」
「そんな、瞬さんはいつも余裕たっぷりじゃないですか」
逞しい胸の中で蚊の鳴くような声を出す。
自分より六歳年上の彼はいつも落ち着いていて動じることがない。今だってそうだ。佳純の緊張をほぐすために合わせていてくれているだけだろう。
和と洋がほどよく合わさったシンプルでいて重厚な雰囲気で間接照明が広い部屋を控えめに照らしている。
ホテルに泊まったことがない佳純に部屋のグレードがどうこうなど全くわからないが、高級であることはたしかだ。
普段だったら申し訳ないと恐縮するところだが、今の佳純にそんな余裕などあるはずがない。
「ああ、皇居外苑の方がよく見えるはずだから、明日の朝一緒に出てみようか」
瞬の言葉にここに朝まで一緒にいるのだということを改めて実感し、鼓動が速くなる。
そんな佳純を瞬は覗き込んできた。
「緊張してる?」
「は、はい……でも嫌じゃないんです」
正直に答えると、愛し気に目を細めた彼に正面から抱き寄せられた。
「良かった。実は俺も余裕がない」
「そんな、瞬さんはいつも余裕たっぷりじゃないですか」
逞しい胸の中で蚊の鳴くような声を出す。
自分より六歳年上の彼はいつも落ち着いていて動じることがない。今だってそうだ。佳純の緊張をほぐすために合わせていてくれているだけだろう。



