前菜から始まったコース料理はどれもすばらしく美味しかった。この店の看板メニューだという北京ダックは皮が肉厚で触感もぱりぱりしてたまらない。
「北京ダックって初めて食べたけど、こんなにおいしい食べ物だったんですね」
夢中で食べすすめる佳純に瞬は微笑む。
「よかった、元気が出たみたいで」
「ん?」
何のことかわからず首を傾げる。
「ロビーに入ってきた時の君の顔、暗かったから」
「ぐぬ……っ」
瞬の言葉に佳純は慌てて口の中のものを飲み込んだ。
「……見てたんですか」
なんという観察眼だろう。自分では気持ちを切り替えていたつもりなのにあのわずかな間に気持ちが沈んでいたのがバレていたなんて。
「なにか悩みや困ったことがあったのか?」
「ええと……」
(叔父さんのことは話さなくていいよね。もう電話がかかってきても出なければいいし)
瞬に少しの心配をかけたくない。そう思った佳純はごまかすことにした。
「店がクリスマスの準備が忙しくて、疲れた顔になっていたのかもしれません。年末に向けての怒涛の日々が始まりますし。もっと大変になるなぁって考えていたから」
「北京ダックって初めて食べたけど、こんなにおいしい食べ物だったんですね」
夢中で食べすすめる佳純に瞬は微笑む。
「よかった、元気が出たみたいで」
「ん?」
何のことかわからず首を傾げる。
「ロビーに入ってきた時の君の顔、暗かったから」
「ぐぬ……っ」
瞬の言葉に佳純は慌てて口の中のものを飲み込んだ。
「……見てたんですか」
なんという観察眼だろう。自分では気持ちを切り替えていたつもりなのにあのわずかな間に気持ちが沈んでいたのがバレていたなんて。
「なにか悩みや困ったことがあったのか?」
「ええと……」
(叔父さんのことは話さなくていいよね。もう電話がかかってきても出なければいいし)
瞬に少しの心配をかけたくない。そう思った佳純はごまかすことにした。
「店がクリスマスの準備が忙しくて、疲れた顔になっていたのかもしれません。年末に向けての怒涛の日々が始まりますし。もっと大変になるなぁって考えていたから」



