別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました

 瞬に謝られ佳純は首を横に振った。

 彼の休みは基本的に土日らしいが、仕事上突然都合が悪くなることがある。先週もそれでデートがキャンセルになっていた。

 警視庁内で瞬がどんな仕事をしているかは詳しく聞いたことがないし、聞くつもりもない。瞬があまりしゃべろうとしないからだ。きっと守秘義務などの事情があるのだろう。

 予定がキャンセルされればもちろん寂しい。でも、佳純は忙しい瞬が自分のために時間を作ってくれようとしてくれるだけで嬉しいのだ。

 それでも、目の前の恋人は納得いかないようだ。

「急に会えなくなったのも初めてじゃなかっただろう。この前も直前まで連絡できなくて君を待ちぼうけさせてしまった」

「でも、いつもこうやって埋め合わせしてくれるじゃないですが。瞬さんが悪いわけじゃなくて……あ、悪いのは犯罪を起こす人だから、そういう人が減ったらもっとたくさん会えるようになりますね」

 佳純がおどけて言うと、瞬は少し困ったような笑顔になった。

「……君は、優しいな」