「俺の方こそ一緒に来てくれてありがとう……この場所のことを知ったとき、君と見たいと思ったんだ」
瞬がこちらに一歩踏み出してきた。ぐっと近づいた距離にドクンと鼓動が跳ねたのもつかの間、耳に入ってきた言葉に思考が停止する。
「俺と付き合ってくれないか」
「……えっ?」
(今、付き合てって言われた?……付き合うって、まさか)
目を見開いたまま固まる佳純に瞬は苦笑を浮かべる。
「あからさまに連絡先を渡したり、こうやってデートに誘ってる時点で察してると思っていたんだけど」
連絡先をくれたのは責任感からだと思っていたし、今日だってデートなんて認識はなかった。彼の意図を知り、佳純の鼓動はうるさいほど主張し始める。
「あ、あの……」
「初めてあの店で君を見かけてからずっと気になっていた。接客してもらうようになってからはますます惹かれていた。月に一度短い言葉を交わすだけじゃ我慢できないくらいに」
「鮫島さん……」
(そんな前から、私のことを気にかけてくれていたなんて)
心の中が一気に“嬉しい”という感情で満たされる。しかし、最初に口をついたのはかわいげのない言葉だった。
瞬がこちらに一歩踏み出してきた。ぐっと近づいた距離にドクンと鼓動が跳ねたのもつかの間、耳に入ってきた言葉に思考が停止する。
「俺と付き合ってくれないか」
「……えっ?」
(今、付き合てって言われた?……付き合うって、まさか)
目を見開いたまま固まる佳純に瞬は苦笑を浮かべる。
「あからさまに連絡先を渡したり、こうやってデートに誘ってる時点で察してると思っていたんだけど」
連絡先をくれたのは責任感からだと思っていたし、今日だってデートなんて認識はなかった。彼の意図を知り、佳純の鼓動はうるさいほど主張し始める。
「あ、あの……」
「初めてあの店で君を見かけてからずっと気になっていた。接客してもらうようになってからはますます惹かれていた。月に一度短い言葉を交わすだけじゃ我慢できないくらいに」
「鮫島さん……」
(そんな前から、私のことを気にかけてくれていたなんて)
心の中が一気に“嬉しい”という感情で満たされる。しかし、最初に口をついたのはかわいげのない言葉だった。



