「カスミソウって、あの白い小さな花がたくさんついている?」
「はい。アレンジの余白に使うとふんわりした感じになって纏まるんです。基本の色は白いんですが、色水で着色してピンクや青にもできるんですよ。あと、佳純っていう名前の由来もカスミソウなので、思い入れが強かったりします」
両親は“幸福”や“清らかな心”という花言葉を持つ花の名を娘に贈り、大切に育ててくれた。
横を歩く瞬は「そうか」と頷くと、こちらを見て声を落とした。
「ご両親の想いのこもったいい名前だ」
「……ありがとう、ございます」
(なんだか鮫島さんとお話してると、すごく落ち着くな)
彼はしっかりこちらの話に耳を傾け、咀嚼した上で返してくれている。職業がそうさせているのかもしれないが、包容力があるというのはこういう人のことをいうのかもしれない。
そんなことを考えていると隣で瞬が声を上げた。
「ああ、見えてきた。あそこだ」
彼が指さした先の丘に黄色の絨毯が広がっているのが見える。ふたりは引き寄せられるように速足で丘を目指した。
「……すごく、綺麗……」
一面に広がるコスモスの花の前で佳純は感嘆の声を上げた。
「はい。アレンジの余白に使うとふんわりした感じになって纏まるんです。基本の色は白いんですが、色水で着色してピンクや青にもできるんですよ。あと、佳純っていう名前の由来もカスミソウなので、思い入れが強かったりします」
両親は“幸福”や“清らかな心”という花言葉を持つ花の名を娘に贈り、大切に育ててくれた。
横を歩く瞬は「そうか」と頷くと、こちらを見て声を落とした。
「ご両親の想いのこもったいい名前だ」
「……ありがとう、ございます」
(なんだか鮫島さんとお話してると、すごく落ち着くな)
彼はしっかりこちらの話に耳を傾け、咀嚼した上で返してくれている。職業がそうさせているのかもしれないが、包容力があるというのはこういう人のことをいうのかもしれない。
そんなことを考えていると隣で瞬が声を上げた。
「ああ、見えてきた。あそこだ」
彼が指さした先の丘に黄色の絨毯が広がっているのが見える。ふたりは引き寄せられるように速足で丘を目指した。
「……すごく、綺麗……」
一面に広がるコスモスの花の前で佳純は感嘆の声を上げた。



