別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました

「私に親族が横領していると思い込ませて身を引かせた。今回は私の電話番号を入手して叔父に教え、パーティの出席を阻止しようした」

 芹那はピクリと身体を揺らした。

「し、知らないわ。叔父だがなんだか知らないけど、その男が嘘をついているだけじゃないの。被害者顔するのやめてもらえないかしら」

 芹那は頑として認めようとはしない。

「――いや、残念ながら嘘ではなかったよ、斉藤主任」

「さ、鮫島警視正」

 目を見張った芹那は、瞬の後ろに立つ人物を見てさらに息をのんだ。

「……お父さん、お母さん」

 どうやら瞬は芹那の両親、斉藤副総監とその夫人を伴って戻ってきたらしい。副総監の顔は硬く夫人の顔色も悪い。

「おー、やっときたか」

 スマートフォンを握った波多野が小声で安堵の声を漏らした。もしかしたら瞬にメッセージを入れていてくれたのかもしれない。

 瞬は佳純に微笑みかけたあと、スッと表情をひきしめた。

「先ほど斉藤警視正と奥様に事情をお話しして証拠も見ていただいた」

「しょ、証拠?」