佳純は声を絞り出した。胸を締めあげられるような緊張でおかしくなりそうだが、なんとか自分を奮い立たせる。
「最初からわかっていたと思いますが、大輝はあなたの子どもです。黙って産んで……あなたから大輝を、父親になる機会を奪ってしまいました」
いまさらあやまっても過去の過ちは変わらないし、罪悪感は一生残るだろう。でも頭を下げるしかできなかった。
「……ごめんなさい」
「君の言う通り、初めて会った時からわかってたし、たとえそうでなくても大輝は俺の息子だと思ってるよ」
優しい声に顔を上げると瞬はこちらを労わるように見つめていた。
「でも、嘘をついてまで別れなければいけなかったのは、なにか事情があったんじゃないか?」
聞かせてほしいと促され佳純は頷いた。
「……私は、叔父から逃げたくて、瞬さんに迷惑をかけたくなくて別れを告げました」
佳純はなるべく感情を交えないように事実を伝えた。会社の金を横領して窮地に陥った叔父が金を無心にきたこと、瞬の部下の斉藤芹那という女性から瞬と別れるように迫られたこと。
瞬は黙って佳純の話に耳を傾けていたが、芹那の話になるとピクリと眉を動かしていた。
「最初からわかっていたと思いますが、大輝はあなたの子どもです。黙って産んで……あなたから大輝を、父親になる機会を奪ってしまいました」
いまさらあやまっても過去の過ちは変わらないし、罪悪感は一生残るだろう。でも頭を下げるしかできなかった。
「……ごめんなさい」
「君の言う通り、初めて会った時からわかってたし、たとえそうでなくても大輝は俺の息子だと思ってるよ」
優しい声に顔を上げると瞬はこちらを労わるように見つめていた。
「でも、嘘をついてまで別れなければいけなかったのは、なにか事情があったんじゃないか?」
聞かせてほしいと促され佳純は頷いた。
「……私は、叔父から逃げたくて、瞬さんに迷惑をかけたくなくて別れを告げました」
佳純はなるべく感情を交えないように事実を伝えた。会社の金を横領して窮地に陥った叔父が金を無心にきたこと、瞬の部下の斉藤芹那という女性から瞬と別れるように迫られたこと。
瞬は黙って佳純の話に耳を傾けていたが、芹那の話になるとピクリと眉を動かしていた。



