別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました

 思わず聞かずにはいられなかった。こんな都会の高級マンション所有した上、目黒区に家を建てるなんて相当の財力がないと不可能だ。

 すると瞬は「そうか、言ってなかったか」とさらりと続けた。

「実家は祖父の代から続いている法律事務所で、父も兄も弁護士で共同経営している。」

「そ、そうなんですか……法律事務所……」

「国内の五大事務所のひとつに入るくらい大きくなってしまったから、父にこきわれて忙しいってぼやいてるよ」

 佳純は聞いたことを後悔した。

(瞬さん、そんな立派なお宅のご出身だったなんて。ますます切り出しづらくなってしまった……でも、決めたんだ。今日ちゃんと話すって)

 今を逃したらもう勇気が出ない。決心して息を吸い込んだタイミングだった。

「佳純、ここで一緒に住まないか」

「……えっ」

 思いがけない言葉が耳に入ってきて、吸い込んだ息が止まる。

「ここが気に入らないなら、違う場所に家を買ってもいい」

「ちょ、ちょっと待ってください、一緒に住むって……」

 慌てる佳純に対して瞬の表情は真剣そのものだった。